縁起が変わりました


縁起が変わりました

聞きなれないタイトルです。
700年以上続く寺院に於いて「歴史」が変わることがあるのでしょうか。

今まで松林院の縁起は大本山池上本門寺が出している「日蓮宗寺院大鑑」に
記載されているものを参考にしてきました。
ある御上人にお話をお伺いすると、1981年に発行されたこの本は、
発行するにあたって全国の日蓮宗寺院から縁起の記事を集めたそうです。
松林院は先代の日勝上人が記事を送っています。
日勝上人が何を参考にされたかと言うと「言い伝え」です。
根拠とする書籍はありませんでした。

しかし、今回松林院の歴史を揺るがす一冊の本を拝見することが出来ました。
それが「大本山本圀寺史」です。こちらは令和3年に発行された新しい書籍ですが、
参考文献も信用できるもので限りなく史実に合っていると思われます。
よく新しい古文書や、遺跡が発掘されると教科書が変わると言いますが、
今回、松林院の歴史が変わりました。
変わった点を記しておきます。
・創建された地
「鎌倉浮田」→「下野浮田」
個人的には一番ショックな部分でした(T_T)
首都(鎌倉時代)から首都(室町時代)へ移ってきたと思っていたら違いました。
でも下田(栃木県)は足利家のお膝元です。
・京都に移ってきて松林院になったのではなく、移って来てからは姉小路に天霊寺として
お寺を構えてました。応仁の乱で焼失してから塔頭とて松林院と名前を変えています。
新しい縁起はHPの縁起のページに反映してます。
是非ご高覧下さい。