臨済宗大本山東福寺本堂にある日蓮柱


臨済宗大本山東福寺本堂にある日蓮柱

先日、東福寺さまに重森三玲のお庭….
ではなく、「日蓮柱」を見に行ってきました。

「日蓮柱」とは、東福寺本堂の南東の柱(三門から見て右手前)のことを言います。

それは日蓮聖人が諸宗遊学の為、比叡山の定光院を拠点に仏教を徹底的に学ばれていた頃です。
日蓮聖人、24歳の頃。まだ日蓮というお名前でなく、
天台宗の僧侶として是聖坊蓮長と名乗っておられてました。
東福寺開山の円爾上人と親交のあった日蓮聖人は、
東福寺の建設時に本堂の南東の柱を寄進されました。
この柱は東福寺開創以来「日蓮柱」と呼ばれ、親しまれていました。  
まだ若く御修行中であった日蓮聖人にとってきっと高価な大きな柱を寄進される事はものすごく大変だったことと思います。
また円爾上人との間に厚い信頼関係があったことが推察できます。

しかし、1881年(明治14年)の火災で本堂が焼失した際に日蓮柱も失われてしまいした。
その後、1934年(昭和9年)に本堂が再建される際、
日蓮宗の檀信徒たちが再び南東の柱を寄進し、
新たな「日蓮柱」として復興されたのです!
熱いですね!
寄進した日蓮宗の檀信徒たちもすごいですが、受け入れられた東福寺さまもすごいですね!
南無妙法蓮華経です!
あと、立派な「日蓮柱之碑」が三門と本堂との間に建てられています。

是非皆さんも東福寺に参拝さてた際は日蓮柱を探してみて下さい。
(本堂正面から右手前方向を覗き込めば拝めます)