
2025年2月21日
谷口法悦の題目塔
谷口法悦(たにぐち ほうえつ)は、江戸時代前期から中期にかけて活躍した日蓮宗の篤信者であり、
俗名を谷口長右衛門、法号を妙信院法悦と言います。
彼は京都で商いを営み、三条に住んでいたと云われています。
法悦は一族とともに、全国各地の街道沿いや寺院、刑場跡などに
「南無妙法蓮華経」と刻まれた題目塔を100基以上建立したことで知られています。
これらの題目塔は、現在も東京品川の鈴ヶ森刑場や三重県亀山市、埼玉県蕨市、
小田原宿と箱根湯本の間の風祭、由比宿から薩埵峠へ向かう途中の寺尾、
富士川の渡し口の岩淵などに現存し、地域の文化財として大切に保存されています。
妙恵会の墓地の無縁仏の供養塔の頂上に祀られている題目塔も法悦が寄進されたものです。
仏教において、塔を建立することは非常に大きな功徳 とされています。
法悦は、単に自分のためではなく、多くの人々がお題目に触れ、
安心して生きられる世の中を願っていた のではないでしょうか。
当に功徳甚多です!!
