縁起

開山は日蓮聖人の直弟子である六老僧日朗上人の高弟の九老僧、妙音阿闍梨松林院日行上人で、当時は鎌倉浮田に天霊寺と号して創建されました。

しかし、大本山本国寺(当時は「圀」ではなく「国」。『本国土妙』から本国寺。)が日行上人の兄弟子である九老僧の日静上人によって京都六条堀川に移転するのに際に、貞和元年(1345)に法性寺、勧持院(西大坊)、持珠院(北大坊)、戒善院(南大坊)の4ヶ寺と共に随行しました。

以後、開山の院号にちなみ天霊山松林院と改称しました。移転後の開基は松林院日慶上人で本山塔頭の筆頭とし、東大坊と称されていました。

創建後、度々兵火に焼かれており、現在の本堂は大正末期に建てられたものです。
昭和46年に大本山本圀寺が京都山科に移転してからも現在地に残り、法灯を脈々と受け継いでいます。

・山門について(伏見城の遺構)