all things must gone(諸行無常)


all things must gone(諸行無常)

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい 」
「頭を下げて守れるものもあれば、頭を下げる故に守れないものもある」

この二つの言葉は、夏目漱石さんと千利休さんの言葉です。
2人の偉人が言って居られるように、人の世では、一概に正しいというものはなく、
状況、時代によって変わってしまう儚いものです。
また、この様な言葉もあります。
「家庭にあっては、親は子を恐れ。教室にあっては、教師は生徒の機嫌をとり
社会あっては、年長者は年若い者から頭が固いとか権威主義者といわれるのを恐れて、
軽口と冗談ばかりいっているようになった」

最近の日本の言葉かと思ったら、今から約2500年前のギリシャの哲学者プラトンの言葉です。
やはり、どの時代でも生きる指針がはっきりせず、世の中に流されている様に感じます。
正にお釈迦さまがお説きになった「諸行無常」の世の中です。
聖徳太子は、死ぬ間際に
「世間虚仮、唯仏是真」
(この世の中はなんと虚しい、仮のもの、唯一仏のみがこれ真なり)と言っています。
飛鳥時代に日本国を治め、7人の人との会話を同時にできたといわれる聖徳太子でさえ、
臨終のときに「世間虚仮」と言っているのです。

世の中を虚しい世界から明るい広やかな世界にするには、
我が心の愚かさに気付き、心を育てることが必要です。
私たちは、人を憎む自分の心で我が身を焼き、人を疑う心で不安に落ち込み、
人や物事を嫌う心で苦を深めています。
それなのに多くの人は、周りのせい、環境のせいにしてしまいます。
聖徳太子が言ったように、仏法を聞いて、お釈迦さまの智慧を頂いてほしい。
あぁ儚い、儚いとため息をつく前にお釈迦さまが説かれた「法華経」を信じ、
「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えて欲しい。
そこには虚しい世の中でも絶対に変わらない救いがある。
booti3

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